水と住まいの事業
グリーン事業
農業分野は、今後、何よりも新しい成長が期待される分野であることに間違いはありません。とくに、気候変動や少子高齢化によって耕作放棄が激増する日本農業の現実を前に、適切に制御できる施設園芸を主力として大規模農場化が進むことが予想されます。そこでパイプハウスの専業メーカーである当社の強みが生きてきます。「農業総合メーカー」として営農サービスまで提供できるソリューションの開発を強化し、日本の農業の発展に貢献しています。
かつてビニールハウスと言われた「施設園芸」は、その規模も数億円に及ぶほど巨大化・工場化し、名称もパイプハウスと呼ばれるようになりました。その中の環境は天候に左右されず最適にコントロールされ、データに基づいた科学的な栽培支援技術と、センサーや水耕栽培設備、二酸化炭素発生機、人工光など最新の設備に支えられています。グリーン事業は、それらシステム全体の開発と設計・施工を主要事業として、全国各地の農家さまや農業法人さまなどに提供しているのです。また、自社農場「げんき農場」を実験施設として建設・運営し、高設ベンチを利用したトマト栽培を実践、また販路開拓や流通改革など「儲かる農業」の実現に向けて総合的に研究を進めています。一方、災害への対策として開発したサービス、パイプハウスの「グリーンハウス3年補償」は農家さまからの評価も高く、導入は29,000件にも達しています。
大規模集約型農業に最適な多目的パイプハウス
当社を除いて、日本にパイプハウスの専業メーカーはなく、他社はあくまで派生事業となります。この分野に特化してブランド化を実現したのは当社だけです。それは、創業者がそれまでの竹や角材に変えて初めてパイプを使用し、今日のパイプハウスの原型を作ったからでした。その後、パイプハウス資材の提供から、パイプハウスの開発・建設へ事業の形を変えて、付加価値の高い専業メーカーという位置を堅持しています。商品の研究・開発から施工指示、完成後のフォローは当然のこと、何より営農家さまに寄り添った細やかな対応でバックアップするのが強みです。今後は、収量を確実に上げていこうという昨今の営農に対する合理的な考え方を重視して、「農業総合メーカー」として、ゆくゆくは栽培データの提供や経営的な領域にも踏み込み、ソリューションビジネスとしてサービスのソフト化も進めていきます。